(中古/USED CD):02年のUSAキュニフォーム・レコード盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A- (プラケ爪跡有) / DISC=A- (スリ傷少、再生に影響なし)
ソトスはボルドー出身のグループで、96年にフランス国立音楽学校の生徒達によって結成されている。後にザールを結成する、ヤンとミハエルのアゼーラ兄弟が在籍していたことでも知られているかも知れない。本作は、02年にUSAのキュニフォームからリリースされたセカンド・アルバムで、被せオビ付。メンバーは、前作と同じヤン、ミハエル、ニコラ・カゾー、ブリュノ・カミアード、ナディア・ルクレールンの5人編成。概ね、前作の延長線上にあるチェンバー・ロック方面のサウンドだが、キング・クリムゾン色はある程度担保しつつも、マグマ的ズール色が少し薄れていて、ヘンリー・カウやアート・ベアーズ方面のRIO系的要素が強くなっている印象。その意味では呪術感が増していて、弦楽アンサンブルを軸とした文字通りのダーク・チェンバー感満点だが、持ち替える楽器を減らしてほぼギター、ヴァイオリン、チェロ、ベース、ドラムに専念する編成によって、かなりバンド感が前面に顕われた圧巻の演奏を堪能出来る。相変わらず変拍子とポリリズムを多用した複雑な楽曲、ダイナミズムの見事な畳み掛けるアレンジ、クールさと緊張感が交叉する演奏、全てが濃密で素直にカッコいい。特にドラムのキレのよさはかなりのもので、この線としては前作に劣らずかそれ以上の好盤と思う。本作後バンドは解散、前述の通りアゼーラ兄弟はファミリア・アートスのペールボン等とザールを結成。
輸入盤
(Psyche/Chamber Rock,RIO,Progressive / Jewel-case CD(2002) / Cuneiform Records/USA)