(中古/USED CD):97年のイタリア・フォニット・チェトラ盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A- / DISC=A- (スリ傷少、再生に影響なし)
ストーミィ・シックスは66年にミラノで結成されたグループで、67年のローリング・ストーンズのイタリア・ツアーのオープニング・アクトを務めるなど、当初はビート色の強いサイケ・ポップ・バンドとして活動していたが、68年頃から左翼系のプロテスト・ソングをメインとするサウンドにシフトした。69年のファースト・アルバム(ソロ以前のクラウディオ・ロッキが在籍していた)以降は左翼系フォーク・ロック・グループとして活動、73年頃からはアンサンブル重視のチェンバー・ロック系へとさらにシフトして、78年以降はイタリアのRIO系を代表する存在となった。本作は、78年にイタリアのロルケストラからリリースされたセクス・アルバムで、メンバーは、カルロ・デ・マルティーニ、フランコ・ファブリ、ウンベルト・フィオリ、トマーゾ・レッディ、ルカ・ピスチチェッチ、サルヴァトーレ・ガラウの6人編成を基本に、曲によってピーノ・マルティーニ、レナータ・リヴォルタ、レオ・ドッソ、ブルーノ・フライミーニ等々が適時ゲスト参加、プロデュースはジョルジオ・アルバーニ。この時期は、例えばピッキオ・ダル・ポッツォをもっと複雑にしたような変拍子多用チェンバー・プログレを展開していて、管楽器、アコースティック・ギター、マンドリン、シロフォン等々が複雑に絡んだ、非常に演奏性の高いサウンド。地中海音楽色のあるお茶目で可愛らしいリフやフレーズ、ちょっと変テコなメロディが交叉する、ジェントル・ジャイアント方面のめくるめく万華鏡的アレンジと一糸乱れぬ演奏は圧巻。この質の高さは次作のライヴ「マッキーナ・マッケロニカ」にそのまま継承され、さらなる炸裂系となる。
輸入盤
(Psyche/Mediterranean Trad,Chamber,Strange / Jewel-case CD(1997) / Fonit Cetra/Italy)