(中古/USED CD):94年のドイツ・レパートリー盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
スナッフは、ボビー・ハリソン(ex.プロコル・ハルム,etc)がフリーダム解散後の72年に制作したソロ・アルバム「ファンキスト」(リリースは75年)に、 ミッキー・ムーディ(ex.トラムライン,ジューシー・ルーシー,etc)が参加したことが契機となって、この2人を軸にロンドンで新たに結成されたグループで、他にもピート・ソリー(ex.パラディン,プロコル・ハルム,etc)、コリン・ギブソン(ex.ジンジャー・ベイカー・エア・フォース,マーク・アーモンド,etc)、テリー・ポップル(ex.トラムライン,アラン・ハル,etc)というメンバー達が集結した、ある意味スーパー・バンド。本作は、74年にUKのWWAからリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは、前作と同じハリソン、ムーディ、ソリー、ギブソン、ポップルの5人編成を基本に、1曲でメル・コリンズ(ex.キング・クリムゾン,キャメル,etc)、バド・ビードル、スティーヴ・グレゴリーのブラス隊が参加、プロデュースはスティーヴ・ローランド。概ね、前作の延長線上にあるブルージー&スワンピーなサウンドを展開しているが、ハード色が後退してファンク色が増している印象で、ハネずに沈む独特のファンキーなグルーヴ感が、イモっぽいロック的ブルース感と面白いマッチングを見せる。流暢なギターとボーカル、堅実なドラムはわりと正統派という感じで、アメリカンなポップネスに違和感なくハマっているが、ハミ出し感十分のシンセや重いベースが妙な味わいを生んでいて、特にベースの粘っこいタイム感はけっこうカッコいい。楽曲は煮え切らないが演奏が上等で楽しめる、B級ブリティッシュ・ロックの好盤と思う。
輸入盤
(Blues&Swamp/Blues,Swamp,Funk,Hard / Jewel-case CD(1994) / Repertoire/German)