(中古/USED CD):98年UKセイディスク盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
ロジャー・ウイングフィールドはイギリス人音響アーティストで(経歴などは調べてもわからなかった)、91年以降、自作のエオリアン・ハープ(スリーヴに写っている、風で共鳴させる大型のハープ)による音響作品を幾つかリリースしている。本作は、98年にリリースされたおそらくセカンド・アルバムで、ロジャー・ウイングフィールドズ・エオリアン・ハープ名義。ウイングフィールドはエオリアン・ハープ製作、演者は「風」、エンジニアのジェフ・ルセナとウイングフィールドの共同プロデュースというクレジット。基本的にはドローン・アンビエント方面で、何段階かの音程に張りをチューニングした2〜8本の金属弦の木製ハープを、風がよく通るが強過ぎない場所として選ばれた、サマセット州バース近郊のコールド・アシュトン・ヒルに設置してレコーディングしたようだ。都度ランダムに吹く風が、微妙なグラデーションを演出しているが、ドラやシンバル、ベル辺りの金物パーカスの共鳴音が遠くでず〜っと鳴っているような、非常に淡々としたドローン・サウンド。音階らしきものはないが、しかし鳴ってる音自体は不快でもなく、案外ボ〜っとするのに向いているというか、この埋没感は読書の友にもなるかも知れない。ある意味優れて瞑想的なサウンドスケープと思う。
入盤
(Psyche/Drone,Ambient / Jewel-case CD(1998) / Saydisc/UK)