(中古/USED CD):03年のイタリアRCA/BMG盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A 美品
RDM(イル・ロヴェッショ・デッラ・メダーリャ)はローマ出身のグループで、ビート系バンドだったイ・ロンブリキを母体として70年に結成されている。71年に複数のフェスティヴァルに出演してRCAとの契約を獲得、トリップやイル・バレット・ディ・ブロンゾに続くアート・ロック・グループとして71年にデビューした。ルイス・エンリケス・バカロフとの73年サード「汚染された世界」以降、機材をトラックごと盗まれるなどして徐々に活動停止状態となるが、90年代に復活して現在も活動を続けている。本作は、71年にイタリアRCAからリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、エンツォ・ヴィータ、ピーノ・バッラリーニ、ステファーノ・ウルソ、ジーノ・カンポリの4人編成で、プロデュースはロベスピエーレ・スパルテロ・ディ・マッテーイ。概ね、ブルース基調のヘヴィ・サイケ方面のサウンドを展開していて、乾いた音色やラウド&ヘヴィなぶっきらぼうさはイタリアン・ロック的マナー十分だが、「汚染された世界」的プログレとは趣を異にする。おそらく基本スタジオ・ライヴ的演奏の一発録りで、ハードで下品なファズ・ギター、太いドライヴするベース、ドカスカなドラムが炸裂する空間に、シャウトするボーカルとフルートが飛び交っていて、荒削りだがわりと素直にカッコいい。全体に、未整理のカオティックな楽曲とアレンジ、ギラギラした演奏のB級感満点で、ともかくも正しくサイケな好盤と思う。余談だが、バンド名は「メダルの裏側」の意味。
輸入盤
(Psyche/Hard,Blues,Progressive / Paper-Sleeve CD(2003 Re-master) / RCA/BMG/Italy)