(中古/USED CD):06年の日本WHDエンタテインメント盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
ロバート・フリップはドーセット州ウィンボーン・ミンスター出身のギタリストで、何よりキング・クリムゾンでの活動で知られていると思う。フリッパートロニクスを源とした独自のギター・システムを駆使して、現在もクリムゾンやソロ、ユニット等で孤高の美学を追求するビッグ・ネーム。本作は、05年にUKパネジェリクからリリ-スされたアルバムで、フリップ本人のツアー日記、スタッフのコメント等の対訳ライナー付、邦題は「ラヴ・キャンノット・ベアー(ライヴ・インUSA)」。83年から05年におけるサウンドスケイプのライヴ音源をコンパイルしたもので、メンバーは、ロバート・フリップがサウンドスケイプ・ユニット、エレクトリック・ギター、アコースティック・ギター、テクノロジーでジョン・シンクスがクレジットされているが、基本的にフリップ1人によるパフォーマンス。83年、95年、97年、00年、02年、05年の音源が収録されていて、フリッパートロニクスの83年以外はいわゆるサウンドスケイプ・ユニットを使った演奏で、基本的にインプロヴィゼイションのようだ。83年は、逆回転ドローンにフリップ独特のスケールとアルペジオが乗っかり、いかにもフリッパートロニクスといった感じで懐かしくも楽しめる。それ以外は寄せては引く波のようなサウンドスケイプ・ユニットによるドローン・ナンバーで、オーロラのカーテンのようなゆらぎがともかくも上等で、ふんわりと包み込まれるような心地好さを堪能出来る。全体に淡々としていて地味な印象だが、耳触りのよい音色のセレクトやダイナミズムの上品さはさすがで、優れて瞑想的で十分にトリップ出来る好盤と思う。ともかくも流していて心地好い。
国内盤
(Psyche/Ambient,Drone,Progressive / Jewel-case CD(2006) / WHD Entertainment/Japan)