(中古/USED CD):97年の日本WEA/ワーナー盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A- (スリ傷有、再生に影響なし)
ルネッサンスは、キース&ジェーン・レルフ達のオリジナル・ルネッサンス消滅後、マイケル・ダンフォードとアニー・ハズラムをキーパーソンとして再編されたグループで、メンバーも音楽性も異なる別のグループといってよいと思う。本作は、77年にUSA/UKワーナーからリリースされたフィフス・アルバムで、97年の「RE-BIRTHコレクション」シリーズ第1弾、歌詞対訳付、邦題は「お伽噺」。スリーヴはUK盤仕様。メンバーは、セカンド以降不変のアニー、ダンフォード、ジョン・タウト、ジョン・キャンプ、テリー・サリヴァンの5人編成で、曲によってリチャード・ニューソンの手によるオーケストラが入る。巷では代表曲の1つと評価の高い1曲目や、リリカルな哀愁で人気の高い2曲目、クラシカルで壮大な5曲目など、言葉通りのクラシカル&ドラマティック・プログレの典型的なナンバーが収録されていて、全体の纏まり感も上々で最高作に推すリスナーも多い作品。確かに前述の3曲はクラシカル・プログレ系として出来もよくて派手だが、一方でファーストからひそかに続いている、アンバーなフォーク・ロックの流れを汲む3,4曲目も非常に素晴らしい。エレガントでしっとりと落ち着いたなピアノにのせて、ハーモニー・コーラスも交えたアニーのボーカルがしなやかに踊る4曲目と、3曲目のアコースティック・ギターとピアノの響きは、ともかくも美しくて心地好い。全体としても、英国の湿った香りとくぐもり感が、淡い情感の中に担保されている好盤と思う。
国内盤
(Progressive/Symphonic,Classic,Folk Rock / Jewel-case CD(1997) / WEA/Warner/Japan)