(中古/USED CD):05年の日本アルカンジェロ盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
クォフはおそらくストックホルム出身のグループで、フィリップ・ヌールマン、パトリック・パーション、フェデリコ・デ・コスタのトリオで95年に結成されている。96年にロビン・クヴィストが加入、スウェーデン国内のツアー・サーキットで知名度が上がり、98年にレコード・ヘヴンからファースト・アルバムをリリースしてデビューした。本作は、04年にスウェーデンのカレイドフォンからリリースされたセカンド・アルバムで、日本盤オンリー・ボーナス1曲収録、ライナーは岡村詩野、邦題は「ピローラ」。メンバーは、前述のクヴィスト、ヌールマン、パーション、デ・コスタの4人編成を基本に、曲によってマッツ・オーベリ(ex.マッツ/モルガン,etc)、ニコラス・バーリ(バーカー)(ex.アネクドテン、コスモゴン,マイ・ブラザー・ザ・ウインド,etc)、サイモン・スティーンズランド、ヨアキム・スヴァールバリ(ex.オペス,ライジング・フォース,etc)、デニス・バーリ、ペール・ヴィークストレーム等が適時ゲスト参加、ヴィークストレームとバンドの共同プロデュース。概ね、ブルース基調のハード色、アート・ロック基調のサイケ色、ポスト・ロック基調のプログレ色が、わりとゴッタ煮のバランスで交叉するサウンドを展開。シャウト・スタイルのボーカル、ハード感内包のギター、ポスト・ロック的ソリッドさ内包のリズム隊によるアンサンブルは、達者かつ濃密でノリがよく、けっこう素直にカッコいい。例えば、タサヴァラン・プレジデンティ辺りをもう少しハード&ポスト・ロック方面に寄せた感じのゴッタ煮感というか、結果としてのサイケ&プログレ感も通底する印象。70年代的センスが担保された、タイトな演奏の好盤と思う。尚、クォフはヘブライ語アルファベットの19番目の文字「コフ」、ピローラはスウェーデンで知られる野生の薬草のことと思われるが、詳細はわからない。
アルカンジェロ盤
(Progressive/Hard,Psyche,Post Rock / Jewel-case CD(2005) / Arcangelo/Japan)