(中古/USED CD):07年の日本ベル・アンティーク/マーキー盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
ペッカ・ポヨーラはヘルシンキ出身のベーシスト兼マルチ奏者兼コンポーザーで、19歳でウィグワムに加入後、ソロ、ザ・グループ、メイド・イン・スウェーデン、ユッカ・トロネン・バンド、マイク・オールドフィールド等々での活動でも知られるビッグ・ネーム。本作は、ウィグアム在籍中の72年にフィンランドのラヴからリリースされたファースト・ソロ・アルバムで、紙ジャケ仕様、07年新規リマスター盤、邦題は「樹脂の眼、樹皮の耳」、ライナーは祖父尼淳。メンバーは、ベース、ピアノ、オルガン、ヴァイオリンをマルチに熟すペッカと、ペッカ・ポユリュ(ex.タサヴァラン・プレジデンティ,ウィグアム,etc)、リスト・ペンソーラ、レイノ・ライネの4人編成を軸に、曲によってウィグアムの僚友ユッカ・グスタヴソンが適時ゲスト参加。概ね、テクニカルなジャズ・ロック・プログレを展開していて、楽曲とアレンジのクラシカルな要素と、ジャズ・ロック調の演奏がいい塩梅のマッチングを見せる。プログレ然とした細かいフレーズを組合わせた複雑なテーマと、盛り上がるインタープレイが交叉する濃密なサウンドで、クラリネット、サックス、フルートの管楽器群が放つクラシカル&ジャジーな雰囲気もエレガントにハマっている印象。特に、ペッカの弾きまくりベースを中心に全員が炸裂しながら盛り上がるインプロは素直にカッコよく、この線としては文句なしの好盤と思う。巷ではサード「妖精ケーソスの森/数学者の空中広告」が著名だが、もしかして出来のよさでは本作のほうが上かも知れない。
マーキー盤/国内プレス(Japanese-pressing CD)
(Progressive/Jazz Rock,Symphonic / Paper-Sleeve CD(2007 Re-master) / Belle Antique/Japan)