(中古/USED CD):95年の日本MSI盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A- (クタビレ感少) / DISC=A- (スリ傷少、再生に影響なし)
ペンタングルは、67年当時ロンドンのアパートで共同生活をしていたバート・ヤンシュとジョン・レンボーンが、時折レンボーンとデュオ活動をしていたジャッキー・マクシー、アレクシス・コナーのバック・バンドにいたダニー・トンプソンとテリー・コックスとともに結成したグループ。ヤンシュとレンボーンは、フォーク畑では既にソリストとして著名ミュージシャンで、トンプソンとコックスもジャズ畑ではよく知られた存在だった。フェアポート・コンヴェンション、スティーライ・スパンとともに、日本では最も著名なブリティッシュ・トラッド&フォーク系のビッグ・ネームの1つ。本作は、69年にUKトランスアトランティックからリリースされたサード・アルバムで、ライナーは白石和良、歌詞・対訳付。メンバーは、前述のジャッキー、ヤンシュ、レンボーン、トンプソン、コックスの5人編成、プロデュースはシェル・タルミー。全作品中最もジャズ色が強い印象で、その意味では例えば次作「クルエル・シスター」のようなしっとり系トラッド・サウンドを好むリスナーには人気のない1枚。ところがしかし、このバンドをトラッドとブルースとジャズの融合を試みる場としてとらえるなら、それが最も成功したアルバムかも知れない。「ライト・フライト」のバンド感溢れる引き締まった演奏、「トレイン・ソング」の切れ味鋭いギターと妖しいスキャット・ボーカルのカッコよさ、著名バラッド「クックー」と「ハウス・カーペンター」のトラッド然としたいなたさと枯れた味わい、「ワンス・アイ・ハッド・ア・スイートハート」や「ハウンティング・ソング」での、グロッケンシュピールの響きとマクシーのボーカルが重なる心地好さ等々、およそ文句なしの好盤と思う。素晴らしい!。
MSI盤
(Trad&Folk/British Trad,Blues,Jazz / Jewel-case CD(1995) / MSI(Music Scene Inc.)/Japan)