(中古/USED CD):91年の日本ECM/ポリドール・レコード盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
パット・メセニーはミズーリ州リーズ・サミット出身のギタリストで、72年にゲイリー・バードンのバック・バンドでプロとしてのキャリアをスタートさせ、75年にソロ活動を開始して以降、バカテク系ギタリストとして解説不要のビッグ・ネームとなった。パット・メセニー・グループ(PMG)は、77年のセカンド・ソロ「ウォーター・カラーズ」のレコーディング・メンバーが中心となって結成されたグループで、本作は82年にドイツECMからリリースされたサード・アルバム。邦題は「オフランプ」、ライナーは岡崎正通、『ECMベスト50』シリーズ。メンバーは、メセニー、ライル・メイズ、スティーヴ・ロドビー、ダン・ゴットリーブに、スペシャル・ゲストとしてナナ・ヴァスコンセロスが参加した5人編成、プロデュースはマンフレート・アイヒャー。90年代のブレイク以前だが、フュージョン/クロスオーヴァー系のリスナーの間ではわりとよく知られたアルバムで、カラっとしたボッサ的涼やかさやヨーロッパ的しっとり感、洗練された東海岸的ジャズ感が、ロック調内包のバンド感に収束。メセニーのシングラヴィアも交えたギター・シンセは、メイズのシンセ&シングラヴィアと音色的にはほとんど区別がつかないが、結果としてそのシンコペーション感が非常に面白くて上等。全体のさりげなくバカテクなアンサンブルも申し分なく、ポップ過ぎないメロディアスな楽曲とのマッチングも素敵な好盤と思う。
国内盤
(Progressive/Crossover,Jazz/ Jewel-case CD(1991) / ECM/Polydor Records/Japan)