(中古/USED CD):99年のUSAギア・ファブ・レコード盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION): SLEEVE=A / DISC=A
ペリー・レオポルドはペンシルベニア州フィラデルフィア出身のシンガー・ソング・ライター(SSW)で、15歳の頃からギター弾語りスタイルで活動を始めて、60年代後半のベトナム反戦運動やドラッグ・カルチャーに傾倒、フォーク系のヒッピー・コミューンに出入りしながら、70年にフィラデルフィアの靴修理屋の地下室で録音したアルバム「エクスペリメンタル・イン・メタフィジックス」を300枚プレスの自主制作でリリース。このアルバムのB面の『Acid-Folk』の記載が、『アシッド・フォーク』という言葉の起源との噂もあって、その筋ではそれなりに知名度があるかも知れない。本作は、73年の夏にフィラデルフィアのヴェリタブル・レコーディング・スタジオでレコーディングされながらオクラ入となった未発表セカンド・アルバムで、USAギア・ファブから発掘音源盤としてCDリリースされた99年新規リマスター盤。クレジット・メンバーは、レオポルド、ジェファーソン・ケイン、チャールズ・コーエン、マイク・マッカートニー、ヴィッド・ゴールドブラット、ジョン・ガレスピー、スタン・スロッター、ジョエル・バートレット、サム・ルーディン等々、プロデュースはD.W.フォーン。アコースティック・ギター弾語り的楽曲を基調としながらも、随所にオーボエやフルート、バスーン、フレンチ・ホルン、リコーダー等の管楽器、チェロや指弾きダブル・ベース、エレキ・ギター、ベース等の弦楽器、タブラやボンゴ、シンセ等を織り交ぜたアシッド・フォークを展開。このオーケストレーションはけっこう見事で、いい塩梅のリバーヴ感がスペイシーな透明感と浮遊感を生んでいて、楽曲もメロディアスで美しさ十分。フォーキー・プログレ系としても非常に秀逸というか、アンバーな情感が流していて心地好い好盤と思う。
輸入盤
(Acid Folk/Psyche,SSW,Progressive / Jewel-case CD(1999 Re-master) / Gear Fab Records/USA)