(中古/USED CD):01年の日本キャプテン・トリップ盤/国内流通盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
パーソン・サウンドは、ストックホルムの音楽アカデミーでテリー・ライリーに学び、その影響を強く受けたボ・アンデシュ・パーションが、同じアカデミーの学生やプロのミュージシャンと共に67年に結成したグループ。パーソン・サウンドとしてはリアルタイムでの作品リリースはなかったが、この後インターナショナル・ハーヴェスター、ハーヴェスター、トラッド・グラス・オーク・スターナーとほとんど同じメンバーで名前を変えながら、インプロを主体とした独特のスタイルのサイケ・サウンドを展開した、北欧サイケのビッグ・ネームの1つ。本作は、01年にスウェーデンのサブリミナル・サウンズからリリースされたパーソン・サウンド/パーションの関連音源集で、66~68年における初出未発表音源をコンパイルした2枚組。国内のキャプテン・トリップが輸入盤にオビ・解説を付けた国内流通盤、ライナーは宇田川岳夫。メンバ-は、66年のパーション1人によるテープ・コラージュ曲(ディスク1/5曲目)以外は、パーション、トマス・ティドホルム、トアビョルン・アベリ、トマス・ガーツの、そのままインターナショナル・ハーヴェスターとなる4人を核に、曲によってアーネ・エリクソン、ウルバン・ヤーマン、ベングト・バーリエル、ビョルン・フレドホルム、シェル・ヴェストリン、ウッラ等が適時参加。概ね、そのままインターナショナル・ハーヴェスターに直結していく感じの、ライリー・フォロワーなサイケ・ドローン・プログレ方面で、インプロを軸にドローン感を担保したまま独特の盛り上がりを見せるアンサンブルは、パーティ感のないドラッギーなサイケ感満点。例えばサード・イアー・バンドや初期アモン・デュール・セカンド辺りに通じる、中世的呪術感やアンダーグラウンド然とした妖しい香りも十分で、非常に正しくサイケな好盤と思う。ともかくも、この線としては素直に圧巻。
キャプテン・トリップ盤
(Psyche/Progressive,Drone / Jewel-case 2CD(2001) / Captain Trip,Subliminal Sounds/Japan,Sewden)