(中古/USED CD):00年のUSAハルシネイションズ盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A- (汚れ少) / DISC=A- (スリ傷少、再生に影響なし)
オダはサン・フランシスコ出身のグループで、その名前の通り日系アメリカ人のランディ&ケヴィン・オダ兄弟が中心となって70年に結成されている。ベイ・エリアを拠点に、レッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、ザ・フー、ザ・ビートルズ等のカヴァーとオリジナルを織り交ぜて活動、ビルボード誌のローカル・バンド・コンテストで優勝して、71年にアルバム制作の機会を得た。本作は、73年にUSAラウド・フォノグラフ・レコードからリリースされたファースト・アルバムで、LTD.1000枚プレス盤、未発表曲4曲をボーナス収録。メンバーは、ランディ、ケヴィン、アート・パントーヤ、カイル・シュナイダーの4人編成で、ランディとカイルの共同プロデュース。アートとカイルはチカーノ系らしく、結成当時カイルが20歳、ランディとアートが16歳、ケヴィンは15歳という若い4人で、ブルース基調のストレートなハード・ロックを展開。少しイモっぽい飲み屋のハコ番的なノリがあるというか、日本国内の米軍キャンプで演奏してそうな感じの、ノリのよい軽快さと泣きと、場末の男気感が同居している印象。ブルージーなリフとフレーズはわりと素直にカッコよく、ツイン・ギターのバランスも悪くなく、ファズを多用する煮え切らないサイケの残滓も含め、全体にB級の味わい十分。曲によってはティン・ハウス辺りに通じる感じもあって、ハード・ロック愛好家ならけっこう楽しめると思う。この後、ランディは元CCRのトム・フォーガティと共にルビィを結成、83年にはオダ兄弟中心に再編されてセカンドをリリースした。
輸入盤
(Blues Hard/Heavy Blues,Psyche / Jewel-case CD(2000) / Hallucinations CDs/USA)