(中古/USED CD):92年の日本ソニー・レコード盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
マウンテンは、69年にヴァグランツを脱退したレスリー・ウエストが、ニュー・ヨークで制作したソロ・アルバム「マウンテン」を契機として、そのままバンドに発展したグループ。ヴァーグランツ時代からのプロデューサーだったフェリックス・パパラルディとウエストの双頭バンドで、当時パパラルディは、クリームやヤングブラッズの他、グリニッジ・ヴィレッジ系フォークのプロデューサー&アレンジャー&スタジオ・ミュージシャンとしてもよく知られていた。アメリカン・ハードを代表するビック・ネームの1つ。本作は、70年にUSAウインドフォールからリリースされたセカンド・アルバムというか、マウンテン名義のファーストでグループとしてのデビュー・アルバム。ライナーは伊藤政則、歌詞・対訳(タケウチクミ)付、『ナイス・プライス・ライン』シリーズ、邦題は「勝利への登攀」。メンバーは、ウエスト、パパラルディ、スティーヴ・ナイト(ex.デヴィルズ・アンヴィル,etc)、コーキー・レイング(ex.エナジー,etc)の4人編成、プロデュースはパパラルディ。1曲目「ミシシッピー・クイーン」の怒涛の炸裂感と、2曲目「想像されたウエスタンのテーマ」の泣きのメロディとギター・ソロで、当時多くのハード・ロック愛好家がノックアウトされた著名盤。トラッド調の変則チューニング・ギターが冴え渡る6~7曲目の流れや、1曲目と同じスタイルの3,48曲目などなど、全体に聴き応え十分の濃密な楽曲が並んでいて、どこか少し浪花節感内包のメロディも、日本のリスナーの琴線をくすぐるかも知れない。達者なギターとブイブイのベースを軸とした、バンド感満点のアンサンブルも素直にカッコよく、名にし負う好盤と思う。
国内盤
(Blues Hard/Heavy Blues,Psyche / Jewel-case CD(1992) / Sony/Japan)