(中古/USED CD):96年のUKウッデン・ヒル盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
マイク・スチュアート・スパンは、スチュアート・ホブディとロジャー・マッケイブが在籍していた、ブライトン拠点のマイティ・アトムズを母体として、65年にマイク・スチュアート・スパンに改名したグループ。66年にザ・ドリフターズのカヴァーでシングル・デビュー、68年にシングル「チルドレン・オブ・トゥモロウ」がスマッシュ・ヒットするが、アルバムのリリースがないまま69年にリヴァイアサンに改名、70年には解散したようだ。本作は、67~68年におけるシングル&アセテート、BBCセッション音源をコンパイルしたアンソロジー盤で、95年のUKテンス・プラネットLP盤を基に、さらに数曲を加えてリマスタリングしたもの。メンバーは、ホブディ、マッケイブ、ブライアン・ベネット(ex.トニーズ・デフェンダーズ,ハイ・ブルーム,etc)、ゲイリー・マーフィー(ex.ヘルメット,etc)の4人編成、プロデュースは曲によってデイヴ・パラモア、バーニー・アンドリュース等々。おそらく、1~11曲目がシングルまたはアセテート音源、12~15曲目がBBCセッションで、概ねガレージ・サイケ&ビート系を基調に、曲によってはアート・ロック調の要素を織り交ぜたサウンドで、バンド感十分で勢いのよい演奏はわりと素直にカッコいい。しつこくない程度にブルージーなギター、わりとスマートなボーカル、太いベースとドカドカのドラムによるアンサンブルは、サイケ然としたギラギラ感とハード・ロック前夜的なヘヴィネスがいい塩梅で交叉していて、ポップ過ぎない楽曲のハマりも悪くない好バンドだったと思う。
輸入盤
(Psyche/Hard,Art Rock,Beat / Jewel-case CD(1996) / Wooden Hill/UK)