(中古/USED CD):99年のスペイン・ディスコンフォルメ盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A (黄バミ感少) / DISC=A- (スリ傷少、再生に影響なし)
モーグル・スラッシュは、コロシアムを脱退したジェームス・リザーランドが、元マイケル・ローゼン(ex.エクレクション)やジョン・ウェットン(ex.ファミリー,キング・クリムゾン,etc)等と70年に新たに結成したグループ。本作は、71年にUKのRCAからリリースされた唯一のアルバムで、ウェットンのバンド・デビュー作品、レコーディングは70年7月には終了していたが、リリースは半年後の71年1月だった。メンバーは、リザーランド、ローゼン、ウェットン、マルコム・ダンカン、ロジャー・ベル、ビル・ハリソンの6人編成を基本に、プロデューサーのブライアン・オーガが曲によってピアノで適時参加。リザーランドのブルージーで達者なギターとウェットンの弾きまくりベースが炸裂する、コロシアム・タイプのブルージー・ジャズ・ロックを展開していて、少しアバウトな濃密さとくぐもり感は、これぞブリティッシュといった独特の重厚さという印象。リザーランドとウェットンが2人で担当しているボーカルや、分厚くて太いブラス隊も含め、全員で爆発するインタープレイでの盛り上がりは素直にカッコいい。ブルージー・ジャズ・ロック、ハード・ロック、ブリティッシュ・ロックの各愛好家なら、まずもって楽しめるだろう要チェックの好盤と思う。尚、オリジナル収録曲は6曲なので、11曲中5曲はボーナス音源ということになるが、1曲目はBBC音源、2~7曲目は未発表ヴァージョン、8~11曲がオリジナル・ヴァージョンのクレジットで、「エレジー」と「セント・ピーター」はオリジナル・ヴァージョンが収録されていない。さらに曲順がシャッフルされていて、ヴァージョン違いはそれ程大きい違いはない感じだが、全体の印象はオリジナルとは異なるかも知れず、それもまた面白い。
輸入盤
(Progressive/Jazz Rock,Blues / Jewel-case CD(1999) / Disconforme/Spain)