(中古/USED CD):94年の日本ポニー・キャニオン盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
キング・クリムゾンは、ジャイルズ・ジャイルズ&フリップを母体として、イアン・マクドナルドやグレッグ・レイクが加入する形で68年にロンドンで結成されたグループで、解説不要のビッグ・ネーム。本作は、94年にUKのDGMからリリースされたミニ・アルバムで、ライナーは市川哲史、歌詞対訳付。まずは、ダブル・トリオ編成による新生クリムゾンの「こんな感じだよ」的ご挨拶&お披露目であると同時に、95年のイレヴンス「スラック」の予告編で、1,4~6曲目がアレンジ違いで「スラック」に収録された。メンバーは、ロバート・フリップ、エイドリアン・ブリュー、トニー・レヴィン、トレイ・ガン、ビル・ブルーフォード、パット・マステロットの6人編成で、バンドとデヴィッド・ボットリルの共同プロデュース。「太陽と戦慄」や「レッド」期を彷彿させる1,4曲目、ノイズ・アンビエント調のインダストリアル・ハウス的な5曲目、複雑なリズムのズレが面白い3曲目、「ディシプリン」期のポスト・ロック感が担保された、キャッチーな2曲目と哀愁の6曲目など、わりと粒揃いの好バンバーが並んでいる。特に、多くの愛好家が待ち望んだであろうヘヴィ&ハードな1,4曲目も含め、全体に濃密で素直にカッコいい好盤と思う。このヘヴィネスは、95年の「スラック」でさらなる炸裂を見せる。
国内盤
(Progressive/Psyche,Heavy Symphonic,Experimental / Jewel-case CD(1994) / Pony Canyon/Japan)