(中古/USED CD):94年の日本ポニー・キャニオン盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A (プラケ爪跡微少) / DISC=A
キング・クリムゾンは、ジャイルズ・ジャイルズ&フリップ(GG&F)を母体として、イアン・マクドナルドやグレッグ・レイクが加入する形で68年にロンドンで結成されたグループで、解説不要のビッグ・ネーム。本作は、71年にUKアイランドからリリースされたフォース・アルバムで、邦題は「アイランズ」、ライナーは市川哲史、歌詞対訳付(対訳は中川五郎)。メンバーは、ロバート・フリップ、メル・コリンズ、ボズ・バレル、イアン・ウォーレス、ピート・シンフィールドの5人を基本に、ほとんどの曲でキース・ティペット、ロビン・ミラー、マーク・チャリグ、パウリナ・ルーカス、ハリー・ミラーのジャズメン達が全面的に参加。前作でゴードン・ハスケルとアンディ・マックローチが抜けて、代わりにボズと元ワールドのウォーレスが加入するが、ベースが最後まで見つからず、結局初心者のボズにフリップとウォーレスがベースを教えて、ボズがボーカル&ベース担当となった。湿った英国の香り最高峰の1つというか、前作から引き続き参加しているキース・ティペット・グループの面々が醸し出す、ジャジーな雰囲気が全編に漂っていて、ともかくも幽玄で美しい大好盤と思う。全体に、GG&Fから直結するサイケ感がジャジーさやリリカルさに収束していて、いい塩梅のメロディアスさや落ち着いた佇まい、バンド感が担保された演奏性の高さも申し分ない。シンフィールドが古英語で作詞したタイトル曲や、「太陽と戦慄」以降の萌芽が炸裂する「セイラーズ・テイル」等々、全てが素晴らしい。
国内盤
(Progressive/Psyche,Jazz Rock / Jewel-case CD(1994) / Pony Canyon/Japan)