(中古/USED CD):91年の日本ポリスター盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A- (スリ傷少、再生に影響なし)
コゾフ・カーク・テツ・ラビットは、その名の通り解散状態にあったフリーのポール・コゾフとサイモン・カークが、山内テツ、ラビットことジョン・バンドリックと71年にロンドンで結成したグループ。本作は、72年にUKアイランドからリリースされた唯一のアルバムで、91年の「アイランド・マスターズ」シリーズ、ライナーは会田裕之、歌詞付、おそらく国内初盤CD。メンバーは、前述のコゾフ、カーク、テツ、ラビットの4人編成。全体に、ブルース色をある程度担保しつつも、わりとスワンプ色が強いというか、ミュディアム・テンポのレイドバック調ナンバーが並んでいて、ゆるやかなセッション感と淡い木漏れ日感が漂う。この後の再編フリーの「ハートブレイカー」を耳にしていれば、テツの粘っこいベースやラビットの雰囲気のよいオルガン&ピアノも含め、「ハートブレイカー」との共通項からフリー的という感想になるのかも知れないが、それはあくまで「ハートブレイカー」的なのであって、本作以前のフリーとはやはり何かしらの断絶があるように思う。ラビットとカークのリード・ボーカルは少し弱いが悪くはなく、ともかくもコゾフのギターがそれなりに泣いていて、よくわかっている連中によるツボを押さえた演奏という印象で、ブルージー・スワンプ・ロック系として味わいは十分。この後、フリー再編を経てコゾフはソロ活動後にバック・ストリート・クロウラーを結成、ラビットもソロ活動後にバック・ストリート・クロウラーに合流、カークはロジャースと共にバッド・カンパニーを結成、テツはフェイセズを経てグッド・タイムス・ロール・バンドを結成。
国内盤
(Blues&Swamp/Blues,Swamp / Jewel-case CD(1991) / Polystar/Japan)