(中古/USED CD):90年のイタリア・ブレスレス/ゲット・バック/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
ヤン・デュークス・デ・グレイはウェスト・ヨークシャー州リーズ出身のグループで、ソウル系コーラス・グループのバスター・サマーズ・エクスプレスに在籍していた、デレク・ノイとマイケル・ベアストウの2人によって68年に結成されている。デッカ・ノヴァの69年ファースト、トランスアトランティックの71年セカンド、どちらもオリジナルLPがそれなりに高価なコレクターズとしても知られる。本作は、71年にUKトランスアトランティックからリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは前作からのノイとベアストウに、新たにデニス・コンランを加えたトリオ編成、プロデュースはスチュワート・テイラー。全体に、かなりアシッド感の強いサイケ・フォーク・プログレ調の仕上がりで、前作に比べエレクトリックなアンサンブルという印象。LP旧A面全てを費やした「サン・シンフォニカ」は、アラビック&オリエンタルな管楽器が目立っていて、アコースティック・ギターやストリングス、せっかちなドラムとも上手いマッチングを見せる、けっこうダイナミズムの効いた構成。他の2曲は、ギスギスしたエレキ・ギターを軸とした、よりアシッド色の強いカオティックなフォーク・ロック調で、妖しいアングラの香りを放つ正しくサイケなサウンド。全体に、ブリティッシュ然としたくぐもり感が、煮え切らないロック色に収束していて、スリーヴも含め捨て難いB級の味わいを堪能出来る好盤と思う。
輸入盤
(Acid Folk/Psyche,Progressive / Digi-Pack CD(2004) / Breathless/Get Back/Italy)