(中古/USED CD):97年のUKエドセル・レコード盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A (黄ばみ感少) / DISC=A
ジョン・レンボーンはロンドン出身のギタリストで、何よりペンタングルでの活動で知られていると思うが、ペンタングル結成以前からすでにソリストとして活動していて、その後もジョン・レンボーン・グループやシップ・オブ・フールを経て、15年に他界するまで活動を続けたブリティッシュ・トラッド&フォーク界の巨人。本作は、79年にUKトランスアトランティックからリリースされたソロ名義セヴンス・アルバムで、メンバーは、プロデュース兼任のレンボーンのギターを軸に、曲によってトニー・ロバーツ(ex.ジョン・レンボーン・グループ,etc)のフルート、スチュアート・ゴードンのプロヴァンス太鼓が入る。17世紀のオランダ人リュート奏者ニコラ・ヴァレ作曲の3曲目も含め、基本的には全編トラッド・チューンで、アコギとエレキによる中世古楽調のギター・アンサンブル曲が多く、その意味では、サード「サー・ジョン・アロット~」やフォース「ザ・レディ&ザ・ユニコーン」辺りに回帰したスタイル。フルートやプロヴァンス太鼓が入る4,6曲目も素直に美しく、淡い郷愁と木漏れ日感、クラシカルな上品さが程よいマッチングで交叉していて、しっとりと落ち着いたサウンド。さりげなくテクニカルで耳触りの丸いギターは非常に上等で、かといってテクニックありきのバカテク方面ではなく、全体がしつこくない郷愁的情感とアンバーな空気感に収束。中世古楽調メロディやテーマが胸に染み込む、ともかくも流していて心地好い好盤と思う。素晴らしい!。
輸入盤
(Trad&Folk/Early Music,Trad,Folk / Jewel-case CD(1997) / Edsel Records/UK)