(中古/USED CD):17年のUKグレイ・スケール盤/輸入盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
ジェフ・シモンズはシアトル出身のシンガー・ソング・ライター(SSW)だが、ボーカル、ギター、ベース、キーボード等々をこなすマルチプレーヤーで、何よりロック系のリスナーにはフランク・ザッパ&マザーズのメンバーとして知られていると思う。本作は、69年にUSAストレイト・レーベルからリリースされたソロ名義セカンド・アルバムで、メンバーは、シモンズ、クレイグ・ターウォーター、ロン・ウッズのトリオ編成を基本に、曲によってイアン・アンダーウッドがサックス&キーボードで参加している他、ザッパも2曲(5,6曲目)でギターを弾いていて、ザッパとクリス・ヒューストンの共同プロデュース。少しソウルフルなブルース・ロックというか、時折ハード色も交えたサウンドを展開していて、ターウォーターとザッパの弾きまくるギターは素直にカッコよく、全体にバンド乗りがあってグルーヴィ。ブルージーなギター・リフを基調としたハード・ナンバーも、ソウルフルなR&B調のバラード・ナンバーも、適度なキャッチーさとウエストコースト的洗練感が同居していて、演奏は濃密で楽曲の質も高い。例えば、マザーズの「ロキシー&エルスホエア」から、ギミック要素を除いてブルース&ソウル色を強くしたような印象で、太くてクッキリしたシモンズのボーカルも、まだ二十歳そこそことは思えない上等なハマりを見せる。あまり知名度はないかも知れないが、この線としてはかなりの好盤と思う。カッコよし!。
輸入盤
(Blues&Swamp/Blues,Soul,R&B,SSW / Jewel-case CD(2017) / Grey Scale/UK)