(中古/USED CD):01年のスウェーデン・サイレンス盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
インターナショナル・ハーヴェスターは、ストックホルムの音楽アカデミーでテリー・ライリーに学び、その影響を強く受けたボ・アンデシュ・パーションが、同じアカデミーの学生やプロのミュージシャンと共に67年に結成したパーソン・サウンドを母体として、68年にほぼ同じメンバーで改名したグループ。この後も、ハーヴェスター、トラッド・グラス・オーク・スターナーとほとんど同じメンバーで名前を変えながら、インプロを主体とした独特のスタイルのサイケ・サウンドを展開した北欧サイケのビッグ・ネームの1つ。本作は、69年にフィンランドのラヴからリリースされたインターナショナル・ハーヴェスター名義唯一のアルバムで、01年新規リマスター盤、68年の25分に及ぶ未発表曲1曲をボーナス収録。メンバ-は、パーション、トマス・ティドホルム、トアビョルン・アベリ、トマス・ガーツの4人編成を基本に、曲によってチェロのアーネ・エリクソンとフィドルのウルバン・ヤーマンが適時ゲスト参加。インプロ中心に展開する、アシッド色の強いライリー・フォロワーなサイケ・ドローン・プログレというか、この唯一無比なゆるさと妖しさはは圧巻。ドラッギーなサイケ感満点で、ホークウインドやハイ・タイドのような曲もあるが不良の臭いは薄く、例えばサード・イアー・バンドやアモン・デュール・セカンド辺りと同じ耳で聴くタイプという感じ。この、暗く湿ったインテリジェンスは、ピーター・ハミルや初期ヴァン・ダー・グラーフ・ジェネレーターにも通じる印象で、独特の中世的哀愁が漂う正しくサイケな好盤と思う。
輸入盤
(Psyche/Progressive,Drone / Jewel-case CD(2001 Re-master) / Silence/Sewden)