(中古/USED CD):92年のUKヴァージン・レコード盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A (黄バミ感少) / DISC=A
ハットフィールド・アンド・ザ・ノースは、元キャロル・グライムス・デリヴァリーのスティーヴ&フィル・ミラー兄弟とピップ・パイルが、元キャラヴァンのリチャード・シンクレアを誘って72年に新たに結成したグループで、その後キーボードがスティーヴ・ミラーからデイヴ・シンクレアを経てデイヴ・スチュワートへと変遷した。結果、デリヴァリー、キャラヴァン、マッチング・モウル、ゴング、アザッケル(aka.ユリエル)、エッグ、カーン、ナショナル・ヘルス、ブルーフォード、キャメル等々の関連メンバーが揃った、ある意味カンタベリーど真ん中のバンド。本作は、75年にUKヴァージンからリリースされたセカンド・アルバムで、「アフターズ」収録の別ヴァージョン、ライヴ等計5曲をボーナス収録。メンバーは、前作と同じシンクレア、スチュワート、ミラー、パイルの4人編成だが、前作に引き続き女性コーラス隊ノーゼッツの他、ヘンリー・カウのリンゼイ・クーパーとティム・ホジキンソン、元エッグのモント・キャンベル、キャラヴァン等のジミー・ヘイスティングスがゲスト参加。巷で評価の高いエレガントな楽曲のよさだけでなく、うねりながらドライヴするベースとせっかちで細かいドラムが創り上げる空間に、サイケなオルガンや太いギターが切り込んでくるインタープレイは圧巻で、このバンドの本質は案外そこにあったのかも知れない。嫌味のないエレガントなキャッチーさと、演奏性の高いテクニカルなプレイが上手いマッチングを見せる、濃密でオシャレな好盤と思う。
輸入盤
(Progressive/Chamber Jazz Rock,Canterbury / Jewel-case CD(1992) / Virgin Records/UK)