(中古/USED CD):97年のドイツEFA/シンク・プログレッシヴ盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
グルグルは、それまでヴォルフガング・ダウナーやイレーネ・シュヴァイツァーのバンドの他、主にフリー・ジャズ畑で活動していたマニ・ノイマイヤーが、セッション等で顔馴染みだったウリ・トリプテとともに、68年にスイスのチューリッヒで結成したグループで、カンやアモン・デュール、アシュ・ラ・テンペル等々と並ぶ、バンド形態のジャーマン・サイケ&プログレを代表する存在の1つ。結成当初はヴォーカルやサックス、オルガンも含めた5人編成だったようだが、69年にノイマイヤーとトリプテを残して3人が脱退、代わりにアジテイション・フリーにいたアクス・ゲンリッヒが加入してトリオ編成となる。本作は、97年にドイツのシンク・プログレッシヴからリリースされた15枚目のアルバムで、メンバーは、前作からのノイマイヤー、ローランド・シェイファー(ex.ブレインストーム,etc)、ペーター・キュムステット(ex.アエラ,etc)の3人に、ティーレ・ダー・ナハトルのノイマイヤーの僚友ルイージ・アルケッティを新たに加えた4人編成が基本だが、多くの曲でハンス・レッフェルト(ex.フルート&ヴォイス,etc)がゲスト参加している。概ね、前作のハード色内包ツイン・ギター・スタイルを踏襲しつつ、幾分ブルース色が後退して従来のストレンジな変態サイケ感が蘇っている印象で、「オ~・ハロ~、モシモシ~」で始まる1曲目から、デタラメ感十分で非常に楽しめる。ポスト・ロック調のソリッドなキャッチーさを基調としながらも、どこかゆるゆるのルーズなアングラ感が担保されていて、演奏もわりと素直にカッコいい。60,70年代のサイケ&プログレ的センスの、90年代的展開の好盤と思う。
輸入盤
(Psyche/Progressive,Jazz Rock,Blues / Jewel-case CD(1997) / EFA/Think Progressive/German)