(中古/USED CD):91年の日本ERC/RCA盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A- (スリ傷少、再生に影響なし)
ニドロログは、双子のゴールドリング兄弟を軸に69年にロンドンで結成され、2枚の作品を残して解散した(00年に再結成している)グループで、この奇妙なバンド名はゴールドリングのアナグラム。本作は、72年にUKのRCAからリリースされたセカンド・アルバムで、邦題は「レディ・レイク」、伊藤政則監修の『ザ・グローリー・オブ・ブリティッシュ・ロック』シリーズ、初CD化盤、ライナーは伊藤政則他、歌詞・対訳付。メンバーは、前作からのコリン&スチュワート・ゴールドリング、ピーター・カウリング、ナイジェル・ペグラムの4人に、新たに元ナイン・デイズ・ワンダーのジョン・アールを加えた5人編成で、曲によってシャーロット・フェンドリッチ等が適時ゲスト参加、ディック・パーキンソンとバンドの共同プロデュース。独特のクセを持つ切ないハイトーン・ボーカル、太いが甘く湿った響きのギター、ドリアン・スケールを多用した独特のラインでドライヴするベース、ベースとの見事なシンコペーションをみせるドラム、太く湿った管楽器群の全てが素晴らしく、各メンバーの個性がお互いを刺激し合い、ロック・ミュージックの表現として見事に昇華されている印象。英国然とした重さ、暗さ、楽曲のよさは申し分なく、演奏の上手さと緊張感も相俟ったアンサンブルの錬金術が生じていて、ともかくも文句なしの大好盤と思う。この後、カウリングはアマルガムを経てパット・トラヴァースへ、ペグラムはスティーライ・スパンへ。また、コリンはイエスのサードにリコーダーでゲスト参加している。えらいカッコよし!。
ERC盤
(Progressive/Psyche,Heavy Symphonic / Jewel-case CD(1991) / ERC/RCA/Japan)