(中古/USED CD):08年のUKトーキング・エレファント盤/輸入盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A- (プラケ爪跡少) / DISC=A
グリフォンは、英王立音楽大学の学生だったリチャード・ハーヴェイとブライアン・ガランドの2人が結成していた、ルネサンス期の中世古楽とブリティッシュ・トラッドをミックスさせたようなサウンドのデュオ・ユニットに、グレアム・テイラーとデヴィッド・オベラールが加わる形で72年に結成されたグループで、中世古楽、トラッド、フォーク、バロック期クラシックなどの要素をプログレで括った、ちょっと独特のサウンドを展開したユニークなグループ。本作は、77年にUKハーヴェストからリリースされたフィフス・アルバムで、特にリマスター表記はないが、音質はクリアでよい。メンバーは、前作からのハーヴェイ、ガランド、オベラールの3人に、新たにボブ・フォスター、ジョナサン・デイヴィー、アレックス・ベアードを加えた6人編成、プロデュースはマイク・スローン。ここにきて初期のトラッド色はほとんど影が薄くなっていて、非常に洗練されたテクニカル・シンフォニック・プログレと呼べるサウンドを展開。かなり難しい変拍子リフを多用し、畳み掛けるように次々と繰り出される様は圧巻で、例えばイエスに木管リード楽器を入れてハード・ロック色を除いたような印象。全体に適度にキャッチーで耳触りはよいが、楽曲とアレンジが複雑かつテクニカルで分りやすくはなく、キャッチーなのにそれ程ポップにはなっておらず、その意味では不思議な感じのアルバム。実はけっこう濃密な、シンフォニック・プログレの好盤かも知れない。
輸入盤
(Folky Progressive/Folk Rock,Symphonic / Jewel-case CD(2009) / Talking Elephant/UK)