(中古/USED CD):01年の日本タイムズ・マーク盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
板橋文夫は栃木県足利市出身のピアニストで、国立音楽大学在学中に先輩の本田竹廣に感化されてジャズに目覚め、70年に渡辺貞夫クインテットでプロ活動を開始、日野皓正クインテット、森山威男カルテットの他、70年代前半から自身のトリオやソロでの活動も続けている。本作は、01年にリリースされた(おそらく)ソロ名義13枚目辺りのアルバムで、板橋による随筆風の曲解説付。全編板橋のソロ・ピアノ・パフォーマンスで、プロデュースは二階堂彰彦。全編に渡って、意外にもメロディアスでアンバーなソロ・ピアノ曲が並んでいて、ドラマティック過ぎずアヴァンギャルド過ぎずの美しいピアノ曲集に仕上がっている。板橋本人の情景描写を軸とした各曲解説も手伝ってか、優れて映像的な曲が多く、静謐なパートから動きのある重厚なパートへの盛り上がりも見事で、例えばキース・ジャレットの「ケルン・コンサート」あたりにも近似する、どこか寸止め感を内包した品のよいピアノの響きも美しい。メロディアスではあるが、リズムやコード感にはジャズ調のニュアンスが担保されていて、ともかくも流していて心地好い好盤と思う。「一月三舟」というタイトルも、内容によくフィットしている感じ。
タイムズ・マーク盤
(Progressive/Jazz,Psyche / Jewel-case CD(2001) / Time's Mark/Japan)