(中古/USED CD):89年の日本ANFコーポレイション盤/国内流通盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A (オビにクタビレ感少) / DISC=A
フランク・ザッパは、ボルチモア出身のギタリスト兼コンポーザーで、10歳の時にカリフォルニアに転居して高校時代からバンドを始め、マザーズ・オブ・インヴェンションやソロで多彩な活動を展開した解説不要のビッグ・ネーム。本作は、89年にUSAピラミッド・レコードからリリースされた発掘ライヴ盤(おそらくハーフオフィシャル)で、国内のANFコーポレイションが輸入盤にオビ・解説を付けた国内流通盤、ライナーは工藤晴康、邦題は「電気仕掛けのジェマイマおばさん」。内容は、ちゃんとしたクレジットがないので断定出来ないが、1,2,5,7曲目が68年5月3日デンヴァー、3,6曲目が68年10月20日アムステルダム、4曲目が68年9月28日エッセン、または全部デンヴァーという2説あり。メンバーも、68年5月の時点でのザッパ、イアン・アンダーウッド、ドン・プレストン、バンク・ガードナー、モーターヘッド・シャーウッド、ロイ・エストラーダ、ジミー・カール・ブラック、アーサー・トリップ3世、レイ・コリンズの9人が基本と思われるが、あくまで推測の域(バズ・ガードナーが参加している曲もあるかも)。ラストの「プラスティック・ピープル」以外は、ほぼインスト曲ばかりがセレクトされていて、「アンクル・ミート」期のロック室内楽団/エレクトリック・チェンバー・アンサンブルを堪能出来る。加入間もないアンダーウッドとトリップ3世の存在は強力で、カッチリ作曲されたパートに適時インプロを織り交ぜて展開される演奏は素直にカッコよく、特に本作の「キング・コング」は、数多ある発掘ライヴ音源に中でも最高峰の1つかも知れない。全体に上等&上質で、音質・バランスも十分問題なく、この時期のザッパ発掘音源としてわりと文句なしの好ライヴ盤と思う。
ANF盤
(Progressive/Psyche,Blues,Jazz Rock,Experimental / Jewel-case CD(1989) / Pyramid,ANF/USA,Japan)