(中古/USED CD):90年のUSA・Rykodisc盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
フランク・ザッパは、ボルチモア出身のギタリスト兼コンポーザーで、10歳の時にカリフォルニアに転居して高校時代からバンドを始め、マザーズ・オブ・インヴェンションやソロで多彩な活動を展開した解説不要のビッグ・ネーム。本作は、72年にUSAブザーレレコードからリリースされた13枚目のアルバムで、ザ・マザーズ名義、90年リマスター盤。メンバーは、ザッパ、マーク・ヴォルマン、ハワード・ケイラン、イアン・アンダーウッド、ドン・プレストン、ジム・ポンズ、エインズレー・ダンバーの7人編成。71年8月7日のロサンジェルスU.C.L.A.ポーリー・パビリオンでのライヴ音源を収録したライヴ盤で、71年6月の「マザース・フィルモア・イースト~」とほぼ同じメンバーでの約2ヶ月後の演奏だが、楽曲が全く被ってなく、「アブソリュートリー・フリー」収録の「コール・エニイ・ヴェジタブル」のリメイク以外は新曲で、他の曲は本作にしか収録されておらず、「コール・エニイ・ヴェジタブル」もかなり原曲とは趣を異にするアレンジ。この時期は、フロー&エディー(ヴォルマンとケイラン)ありきの曲作りだったという印象で、全編に渡って2人の饒舌な掛け合いツイン・ボーカルを軸に、ブルース、R&B、ドゥー・アップ、サイケ辺りの要素をプログレで括った感じの、ゴッタ煮ロック・オペラ調サウンドを展開。畳み掛けるような場面転換や、次々と繰り出されるアレンジの変化はともかくも圧巻で、ダンバーの達者なドラムも含めLP旧B面(2~5曲目)の盛り上がりも素直にカッコよく、全体に濃密で聴き応え十分の好盤と思う。
輸入盤
(Progressive/Psyche,Blues,R&B/ Jewel-case CD(1990 Re-master) / Rykodisc/USA)