(中古/USED CD):05年のドイツ・オールヴァッシル・レコード盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
ファンタジー・ファクトリーは、ノルトライン・ヴェストファーレン州ゲゼケ出身のグループで、アラン・テッパーが中心となって94年に結成されている。本作は、05年にリリースされたセクス・アルバムで、コーティング&4面開きデジパック仕様、歌詞掲載ブックレット入。メンバーは、テッパー、ジーン・ディーン、ドクター・コスモスのトリオ編成を基本に、曲によってマルクス・ダスマン、ライナー・オーピエラが適時ゲスト参加、スリーヴ・デザインはヘルムート・ヴェンスケ。概ね、ジミヘン・フォロワー系のギターを軸とした、サイケ調サウンドを展開していて、60~70年代的オールドファッションなセンスと演奏、80年代以降のネオ・サイケ色が煮え切らないマッチングで交叉。ヴェンスケは、オレンジ・ピールやジェロニモ、ネクター、ペル・メル、ジャーン、ナイン・デイズ・ワンダー等々、70年代ベラフォン/バシラス・レーベルのスリーヴ・デザインを多く手掛けた、ドイツではわりと知られたSF系画家&デザイナーで、本作は数枚のヴェンスケの絵にインスパイアされた作品ということらしい(表スリーヴ以外に3枚の絵が中スリーヴに掲載されている)。ゲストのオルガンとフルートも交えた演奏は、全体にハード色とプログレがベタな同居のまま盛り上がったりダレたりもしていて、特段に素敵という感じではないが自主制作水準は十分にクリアしている印象。これでボーカルがもっと強ければ、さらにイケてる仕上がりになったかも知れない。ウィーン幻想派方面のヴェンスケの絵は、正しくサイケな気色悪さでけっこう面白い。
輸入盤
(Psyche/Hard,Progressive,Blues / Digi-Pack CD(2005) / Ohrwaschl Records/German)