(中古/USED CD):10年のUSAタルタル/ライノ・エンタテインメント盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
フローティング・ブリッジはシアトル出身のグループで、元タイム・マシーンのリッチ・ダンゲルとジョー・ジョンソンが中心となって67年に結成されている。本作は、69年にUSAヴォルトやUKリバティからリリースされた唯一のアルバムで、多分CDR。メンバーは、ダンゲル、ジョンソン、パット・ゴッサン、ジョー・ヨハンセン、マイケル・マリネッリの5人編成、プロデュースはジャッキー・ミルズ。概ね、流暢に弾きまくるツイン・リード・ギターを軸としたブルージー・ハードを展開していて、ザクザクとファズの効いたギター、クッキリしたシャウト・ボーカル、ジャジーで達者なリズム隊によるハイテンションな演奏は、この線としてはわりと素直にカッコいい。1曲目はジミヘンの「パープル・ヘイズ」、3曲目はBBAの「スーパースティション」を彷佛させるようなリフだったりもして、「ヘイ・ジュード」や「エイト・マイルズ・ハイ/ペイント・イット・ブラック」のカヴァーも含め、楽曲はカラっとキャッチーな印象で、バンド感十分の演奏とのマッチングは悪くない。全体にヘヴィネスが担保されていて、ツイン・ギターのバランスもよくて切れ味もあり、ブルージーさも真っ当にハマっている。それ程突出したインパクトではないかも知れないが、16ビート基調のノリのよさや濃密なセッション感は非常に上等で、B級アメリカン・ブルース・ハード系としてけっこうな好盤と思う。ブルース&ハード・ロック愛好家ならまずもって楽しめるのでは。
輸入盤
(Blues Hard/Heavy Blues,Psyche / Jewel-case CDR(2010) / Tartare/Rhino/USA)