(中古/USED CD):96年のUKエッセンシャル/キャッスル盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
ELPは、元ナイス、アートのキース・エマーソン、元ゴッズ、キング・クリムゾンのグレッグ・レイク、元クレイジー・ワールド・オブ・アーサー・ブラウン、アトミック・ルースターのカール・パーマーが、新たに70年にロンドンで結成したグループで、いわゆるブリティッシュ・プログレ5大バンドの1つに数えられるビッグ・ネーム。本作は、70年にUKアイランドからリリースされたファースト・アルバムで、96年新規リマスター盤。メンバーは、前述のエマーソン、レイク、パーマーのトリオ編成で、プロデュースはレイク、エンジニアはエディ・オフォード。バルトークとヤナーチェクのクラシック曲をアレンジした1,3曲目、アンバーかつ湿った質感の2曲目、エマーソンのピアノ&オルガンが華麗に舞う4曲目、いかにもプログレ然としたバカテク系の5曲目、レイクのメロディアスなポップネスが心地好い6曲目と、わりと佳曲が揃っていたりする。全体に『ごあいさつ』的な、各人のソロ・パフォーマンス頼りの部分が強くて、アンサンブルとしてのバンド感は次作以降の「タルカス」や「トリロジー」、「恐怖の頭脳改革」辺りに譲る感じではあるが、クラシックとポップスの要素にサイケ・フレーバーをまぶしてかき混ぜたような、このバンドのエッセンスはすでに十分に顕れている印象。この後どんどん派手なサウンドメイキングになって洗練されていくが、まだ本作にはサイケの残滓とブリティッシュ然とした野暮ったさのようなものが担保されていて、なかなか味わい深い好盤と思う。
輸入盤
(Progressive /Symphonic,Classic,Pops,Psyche / Jewel-case CD(1996 Re-master) / Essential/Castle/UK)