(中古/USED CD):05年の日本BMGファンハウス盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=B+ (スレ、オビ汚れ有) / DISC=A- (スリ傷少、再生に影響なし)
イングランドはケント州出身のグループで、本国やヨーロッパでは知名度B級のままだが、特に日本のシンフォニック・プログレ愛好家には絶大な人気を誇るという意味で不思議な存在。本作は、77年にUKアリスタからリリースされたファースト・アルバムで、邦題は「ガーデン・シェッド」、コーティング紙ジャケ仕様、05年新規24ビットK2マスタリング盤、ライナーは岩本晃市郎、歌詞・対訳付、77年のアルバム未収シングル1曲をボーナス収録。メンバーは、マーティン・ヘンダーソン、フランク・ホランド(ex.プリティ・シングス,etc)、ロバート・ウェッブ(ex.マーリン,etc)、ジョデ(ジェフ)・リー(ex.タイム,etc)の4人編成。基本的にはジェネシスとイエスを基調とした感じの、わりとど真ん中的なシンフォニック・プログレを展開していて、クラシックのバックボーンを隠し味に、メインストリーム方面のポップネスも加味した、メロディアスかつリリカルなサウンド。このキャッチーさと、アングラという程ではない適度なB級感が相俟ったメロウさや、柔和な感触と優しくジェントリーな雰囲気、随所に鏤められたメロトロンの洪水辺りが、日本のシンフォニック系愛好家にウケる大きな要因かも知れない。概ね奇麗で聴きやすく毒は薄いが、牧歌的なイモっぽさや湿った質感は十分にブリティッシュ然としていて、ジェネシス色とイエス色の奇妙な折衷感も含め、この線の愛好家なら素直に楽しめるだろう好盤と思う。本作後バンドは解散したが、97年に76~77年の未発表音源発掘盤「ザ・ラスト・オブ・ジュビリーズ」がリリースされた他、06年にウェッブとヘンダーソンで再編、来日公演を収録したライヴ盤「ライヴ・イン・ジャパン~聴耳」をリリースした。
国内盤/国内プレス(Japanese-pressing CD)
(Progressive/Symphonic,Classic,Pops / Paper-Sleeve CD(2005 24bit K2 Mastering) / BMG Funhouse/Japan)