(中古/USED CD):91年の日本ポニー・キャニオン盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A- (オビにクタビレ感少) / DISC=A (スリ傷微少、再生に影響なし)
エスペラントは、元ウォーレス・コレクションのレイモン・ヴァンサンが、ソロ活動を経て渡英し、同じベルギー人でミュージカルのピアニストだったブリューノ・リベールと共に、新たに72年にロンドンで結成したグループ。結果としてベルギー、イタリア、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、ハワイの多国籍メンバー編成となり、世界共通語としてザメンホフが創作したエスペラント語からグループ名を付けたらしい。本作は、75年にUKのA&Mからリリースされたサード・アルバムで、邦題は「ラスト・タンゴ」、A&Mマスター・ワークス・シリーズ、ライナーは伊藤政則。メンバーは、前作からのヴァンサン、リベール、ゴドフリー・サーモン、ティモシー・クレーマー、ジノ・マリザン、トニ-・マリザンの6人に、新たにキム・ムーアとロジャー・ミーキンを加えた8人編成で、プロデュースはロビン・ジェフリー・カーベル。概ね前作のヘヴィ・シンフォニック路線を継承しつつ、ファースト期のポップネスをいい塩梅で織り込んだ印象で、洗練された完成度の高さという意味では全3作品中一番だろうラスト作品。畳み掛ける展開の中でキメがビシバシとハマり、ノリのよいリズム隊と的を射たキーボードの繰り出すグルーヴに乗せて、クッキリと粘っこいボーカルと弦楽クァルテットが切り込んでくる様は、ともかくも濃密でカッコいい。カヴァーの中ではトップ・クラスの出来の「エリナ・リグビー」や、エキゾティックなタイトル・ナンバーも含め、テンションの高い演奏と凝ったアレンジは圧巻で、セカンドに劣らずの好盤と思う。
国内盤
(Progressive/Heavy Symphonic,Classic,Pops / Jewel-case CD(1991) / Pony Canyon/Japan)