(中古/USED CD):93年の日本・東芝EMI盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=B+ (スリ傷有、再生に影響なし)
エドガー・ブロートン・バンドはウォリックシャー州ウォリック出身のグループで、エドガー&スティーヴのブロートン兄弟が中心となって68年に結成されている。程なくしてバンド毎ロンドンに移住、ノッティング・ヒル・ゲイトを拠点に活動を始め、ブラックヒル・エンタープライズとの契約を経て69年にハーヴェストからデビューした。本作は、69年にUKハーヴェストからリリースされたファースト・アルバムで、邦題は「ワサ・ワサ」、93年の伊藤政則コレクション・シリーズ、ライナーは深民淳、歌詞付。メンバーは、エドガー・ブロートン、スティーヴ・ブロートン、アーサー・グラントのトリオ編成で、プロデュースはピーター・ジェナー。概ね、ブルースを基調としたサイケ、ハード、プログレのゴッタ煮サウンドを展開していて、ハード・ロック的ヘヴィネスやサイケ的ギラギラ感、実験色も含めたアングラ的変態感が随所で交叉。楽曲自体はわりと普通でそれ程キテレツ感はないが、SEも交えたシアトリカルな演出やプログレ的アレンジに、キャプテン・ビーフハートっぽいボーカルや下品なファズ・ギター、ラウドな方向に収束するリズム隊の演奏が相俟って、けっこう強烈なインパクトを生んでいる。諸作の中では最もハード・ロック調が強い印象だが、意外にも文学的な歌詞も含め全体にピート・ブラウン&ピブロクトゥ!辺りに通じるアングラ感もあって、ともかくも面白い好盤と思う。
国内盤
(Psyche/Blues,Hard,Progressive / Jewel-case CD(1993) / Toshiba-EMI/Japan)