(中古/USED CD):94年の日本フォノグラム盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
ディープ・フィーリングは、イースト・サセックス州ニューヘヴン出身のザ・ヴァンパイアズとザ・ジャヴェリンズという2つのスキッフル・バンドのメンバー達が中心となって、カウント・ダウン&ザ・ゼロズ、ザ・サマー・セット、ザ・ガイ・ダレル・シンジケート等々を経て70年にロンドンで結成されたグループで、勿論ジム・キャパルディやルーサー・グローブナー達の60年代のディープ・フィーリングとは別のバンド。本作は、本作は、71年にUKのDJMからリリースされた唯一のアルバムで、初CD化盤、歌詞付。メンバーはジョン・スウェイル(aka.ガイ・ダレル)、マーティン・ジェナー、デレク・エルソン、デヴィッド・グリーン、グレアム・ジャーヴィスの5人編成、デ・シャンとロジャー・イースタービーの共同プロデュース。この、クラシックとフォーク・ロックを基調に時折ハード・ロックの要素も交えたブリティッシュ感は、例えばベガーズ・オペラやウォーリー辺りにも近似する印象で、寸止めのゴッタ煮B級プログレ感十分。楽曲は適度にキャッチーかつメロディアスで、プログレ然とした畳み掛ける展開もあって、クレシダ的なハモンド・オルガンの枯れた音色も心地好く、ベガーズ・オペラよりも先に「クラシカル・ガス」を取り上げたりしている。全体に、英国的な田舎っぽさを放つクラシカル&フォーキーなソフト・サイケ・プログレといった趣きで、美しいハーモニー・コーラスもハマっていて、演奏は派手ではないが安定して上手く、ニッチ・ポップ系としてもその線の愛好家なら素直に楽しめると思う。
国内盤
(Progressive/Folk Rock,Soft Psyche,Pops / Jewel-case CD(1994) / Nippon Phonogram/Japan)