(中古/USED CD):91年の日本ポリドール盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A- (スリ傷有、再生に影響なし)
ダリル・ウェイズ・ウルフは、その名の通りカーブド・エアを辞めたダリル・ウェイが72年に新たにロンドンで結成したグループで、この後ソフト・マシーン等のジョン・エサーリッジや、トレース、マリリオン等のイアン・モズレーが在籍していたことでも知られていると思う。本作は、73年にUKデラムからリリースされたセカンド・アルバムで、邦題は「サテュレーション・ポイント(飽和点)」。メンバーは、前作と同じウェイ、ジョン・エサーリッジ、デク・メセカー、イアン・モズレーの4人編成で、プロデュースはショーン・デイヴィス。前作同様に、ウェイのヴァイオリンとエサーリッジのギターが、堅固なリズム隊に乗ってスリリングに炸裂するジャズ・ロック&ジャジー・プログレを展開していて、演奏・アレンジ共に熟れてきていてわりと素直にカッコいい。特に、1,5,7曲目辺りの疾走感はプログレ愛好家には文句なしという感じで、全体にリズム隊のノリのよさや一体となったバンド感も見事で、何よりどの曲でも気持ちよく炸裂するエサーリッジのギターを堪能出来る。巷では楽曲が少し地味という指摘もあるようだが、ジャズ・ロック色とシンフォニック色のバランスが悪くなく、ちゃんと練られたアレンジも非常に真っ当で、ウェイのヴァイオリンもギターに負けじと随所で弾きまくっている印象。時折入るボーカルが若干弱いことを除けば、ヴァイオリン入プログレの線として普通にカッコいい好盤と思う。
国内盤
(Progressive/Symphonic,Jazz Rock / Jewel-case CD(1991) / Polydor/Japan)