(中古/USED CD):01年の韓国M2U盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
アスガールはノルマンティー地方カーン出身のグループで、パトリック・グランピエールが中心となって75年に結成されている。ストーンハウス絡みのUKのASGARD(アスガード)とは勿論別のグループ。本作は、78年にフランスWEAからリリースされたセカンド・アルバムで、見開き紙ジャケ仕様、01年新規24ビット・リマスター盤、仏&英語歌詞掲載ブックレット(本文はハングル語)付、1500枚限定プレス、確か邦題は「伝説と革新」。メンバーは、前作からのパトリック・グランピエール、ヴィリアム・ラウダイ、ベルナール・ダルシュの3人に、新たにギー・プランタンを加えた4人編成、ジョルジュ・ベルナージュとミシェル・デユモンティエの共同プロデュース。旧A面(1~6曲目)がブルターニュ地方のトラッドや南米アンデス地方のフォルクローレ、旧B面(7~10曲目)が中世詩人フランソワ・ヴィヨン等の詩をモチーフにしたオリジナルという構成。ブルターニュ・トラッドを基調とした前作の土臭さをほのかに残しつつも、煮え切らないプログレ色を持ち込んだ結果、それが功を奏して逆に洗練感が増したフォーク・ロック的サウンドを展開。トラッド/フォルクローレ群は、例えばタンジェリーヌ辺りに通じるいなたい哀愁が心地好く、オリジナル・チューン群はピュルサー(パルサー)を素朴にしたような印象。ギター、ヴァイオリン、フルート、エレピを軸とした演奏はしっとりとした内省感があって、時折聴こえて来る遠くで鳴ってるようなメロトロン、プサルテリーのハマり具合も絶妙。全体に、柔らかくて丸いサウンドと嫌味のない線の細い哀愁は耳触りがよく、キーフとデレク・ジャーマンが混ざったような素敵なスリーヴも含め、ともかくも雰囲気十分でなかなかの好盤と思う。
輸入盤
(Progressive/Folk Rock,Trad,Symphonic / Paper-Sleeve CD(2001 24bitRe-master) / M2U/Korea)