(中古/USED CD):93年のフランス・マントラ盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
カトリーヌ・リベロはリヨン出身の女性シンガー&詩人&女優で、ポルトガル移民の娘として多感な幼少期を過ごし、63年のジャン・リュック・ゴダール監督映画「カラビニエ」等に出演する他、65年にはシャンソン歌手としてEPシングルをリリースするなどして女優&歌手活動を展開するが、68年に自殺未遂を起こして一度挫折。その後、恋人のパトリス・ムーレの熱心なフォローで立ち直りを見せ、カトリーヌの詩とムーレの曲という組み合わせで音楽活動を再開、69年にカトリーヌ・リベロ+2ビス名義で再デビュー、以後はカトリーヌ・リベロ+アルプ名義とソロ名義で2000年代前半まで活動した。本作は、93年にリリースされたソロ名義セクス・アルバムで、メンバーは、ボーカルのカトリーヌとキーボード&アレンジのミシェル・プレカステッリを核に、曲によってブリュノ・ボンギャルソン、クロード・メルテンス、ジャッキー・トリコワ、グザヴィエ・コボ、フランシス(フランソワ)・モーズ、トニー・ボンフィス、エルヴェ・コステール、ジャン・ポール・バタイイー等が適時バックを担当。前作のライヴ「ラムール・オー・ヌゥー」はそれなりに落ち着いたシャンソン調だったが、久々にムーレが曲を書いていることもあってか、かつてのハミ出し感が蘇っている感じのボーカルを堪能出来る。とはいえ、2ビスやアルプ時代のアングラ感は担保しつつも、プレカステッリのアレンジはモダンかつ洗練されていて、モーズを始めとしたバックのアンサンブルも上等で、一味違ったフレンチ・ポップス系として十分に成立している印象。プログレ色内包の楽曲とアレンジも面白く、これはこれで好盤と思う。
輸入盤
(Progressive/Psyche,Pops,Chanson/ Jewel-case CD(1993) / Mantra Records/France)