(中古/USED CD):09年のスウェーデン・メロトロネン盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A- (黄バミ感少) / DISC=A
ロジャー・ウットンはロンドン出身のシンガー・ソング・ライター(SSW)で、何よりコウマスでの活動で知られていると思う。共演のピウは、女性ボーカリストのリサを中心としたスウェーデンのアシッド・フォーク・ユニットのリサ・オ・ピウで、07年に7インチEP、09,10年に2枚のアルバムをリリースしている。本作は、08年12月4日と5日にストックホルムのメロ・クラブで行われたコンサートを収録したライヴ盤で、3面開きデジパック仕様。メンバーは、ロジャー・ウットン、リサ・イサクソン、ダーヴィド・スヴェードミュル、ガブリエル・リリエンストレーム、ヨエル・ムンテル、アンデシュ・エングクヴィストの6人編成。ほぼファースト時のコウマスと同じ楽器編成で、ファーストから「ソング・トゥ・コウマス」と「ザ・プリズナー」、セカンドから「ダウン」の3曲を新たなアレンジでセルフ・カヴァーしているのだが、ウットンの新曲の5曲目も含め、生々しくも妖艶なウットンの狂気は何も変わっておらず、何というか非常に素晴らしい。3,4曲目のピウ主導の2曲は、リサ・オ・ピウの09年ファースト「ホエン・ディス・ワズ・ザ・フューチャー」収録曲で、狂気ではなく儚げな美しさが前面に出ているが、コウマスと同じ香りを放つ上質なアシッド・フォークを展開していて、リサのくぐもった女性ボーカルとダークなアコースティック・アンサンブルは、悲しく繊細で深く胸に染み込む。確実に空気の色の時間の流れが変わる、正しくサイケな文句なしの好ライヴ盤と思う。素晴らしい!。
輸入盤
(Acid Folk/Psyche,Progressive / Digi-Pack CD(2009) / Mellotronen/Sweden)