(中古/USED CD):09年の日本エアー・メイル・レコーディングス盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
ボディはリヴァプール出身のグループで、トニー&ゲイリー・アリストン兄弟が中心となって71年に結成されている。自家用バスでクラブ・サーキット・ツアーを続け、76年のディプリー・ヴェイル・フェスティヴァル(ランカシャーの野外フェス)で、当時トラクター・レーベルのマネージャーだったクリス・ヘウィットと知り合い、以降はそこから繋がった伝手を辿って活動を続けたらしい。本作は、81年にUKリセッションから自主制作盤としてリリースされた唯一のアルバムで、オリジナルLPはわりと知られたプログレ系のコレクターズ・アイテム。紙ジャケ仕様、09年新規24ビット・リマスター盤、邦題は「ザ・ボディ・アルバム」、ライナーは船曳将仁、オリジナル・インサート(小冊子)入、本編と同時期の未発表曲4曲をボーナス収録、シュリンク付。メンバーは、トニー・アリストン、ゲイリー・アリストン、ロニー・ネルソン、ジョン・ブリーズデールの4人編成で、ポンプ・ロックとニューウェーヴの狭間を行く感じの、SF仕立てのコンセプチュアルなシンフォニック調プログレを展開。ホークウインド的なスペイシー・キーボード群とブルージーな泣きのギターを、堅実なリズム隊がフォローするといったスタイルだが、わりとゴツゴツしで尖った印象のサウンドで、全体に湿っていてアシッド&トリップ感覚もそれなりに担保。突出した出来のよさではないかも知れないが、ピンク・フロイドとジェネシスの影もチラチラと垣間見え、ポンプ・ロック勃興前夜/プログレ衰退期の自主制作盤としてはそれなりに面白さ十分で、日本のプログレ系愛好家はけっこう楽しめると思う。
エアー・メイル盤/国内プレス(Japanese-pressing CD)
(Progressive/Psyche,Blues / Paper-Sleeve CD(2009 24bit Re-master) / Air Mail/Japan)