(中古/USED CD):92年のUSAアトランティック盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A- (スリ傷少、再生に影響なし)
ビリー・コブハムはニュー・ヨーク州出身のパナマ系アメリカ人ドラマーで、マハヴィシュヌ・オーケストラを始めとして、ジョン・アバークロンビーとのドリームスや、マイルス・デイヴィス、カルロス・サンタナ等々での活動でも知られる、押しも押されぬビッグ・ネーム。本作は、73年にUSAアトランティックからリリースされたソロ名義ファースト・アルバムで、92年新規リマスター盤、アトランティック&ATCOリマスター・シリーズ、音はクリアで迫力もあってわりとよい。メンバーは、コブハム、ヤン・ハマー(ex.マハヴィシュヌ・オーケストラ,ジェフ・ベック,etc)、トミー・ボーリン(ex.ゼファー,ジェームズ・ギャング,ディープ・パープル,etc)、リー・スカラーの4人編成を基本に、曲によってジョー・ファレル、ロン・カーター、ジミー・オーウェンズ、ジョン・トロペア、レイ・バレット等々が適時参加、プロデュースはコブハム。ジェフ・ベックやスポックス・ベアード等もカヴァーしている「ストラトゥス」も含め、全編に渡って濃密な炸裂感を放つジャズ・ロック/クロスオーヴァーを展開していて、ロック的なノリのよいヘヴィネスとフュージョン的洗練感が絶妙のマッチングをみせる。ともかくも、千手観音の如く叩きまくる重戦車のようなコブハムのドラムに、決闘を挑むように弾きまくりながら切り込んでくるボーリンのギターの冴えは圧巻で、縦に横に飛び交うハマーのシンセやエレピ、ドライヴしながらも堅実にキープするスカラーのベースも申し分ない。バカテク系としておよそ文句なしの好盤と思う。カッコよし!。
輸入盤
(Progressive/Jazz Rock,Crossover,Blues / Jewel-case CD(1992 Re-master) / Atlantic/USA)