(中古/USED CD):93年のドイツ・レパートリー・レコード盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
バック・ストリート・クロウラーは、フリー脱退後のポール・コゾフが73年のソロ・アルバム「バック・ストリート・クロウラー」制作後、ブルーンツのテリー・ウィルソン、トニー・ブラウナゲル、マイク・モンゴメリーとともに74年にロンドンで結成したグループで、ボーカルにはオーディションを経て元ベケットのテリー・ウィルソン・スレッサーが加入した。コゾフの最後のバンドということもあってか、ブルース・ロック系のリスナーにはよく知られた存在。本作は、76年にUKアトランティックからリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは、前作からのコゾフ、ウィルソン・スレッサー、ウィルソン、ブラウナゲルの4人に、ジョン・バンドリック(aka.ラビット/ex.フリー,コゾフ・カーク・テツ・ラビット,etc)を加えた5人編成。コゾフの死の2ヶ月後に追悼盤としてリリースされた作品で、概ねブルースを基調にソウルやファンクのフレーヴァーを加味したサウンドを展開していて、基本的にはファーストの延長線上にある印象。アコースティック・ギターを使ったメロウなサウンド作りが目立っていて、「ブルー・ソウル」や「スウィート・スウィート・ビューティ」等の哀愁の佳曲も多く、この、AORにも片足突っ込んだ感じの都会的洗練感とイモっぽいブルース感のマッチングは、ともかくも非常に心地好い。コゾフのギターの泣きは相変わらずで、ポイント・ポイントでツボを押さえて引き締めていて、随所で的を射たラビットのキーボードも秀逸。この線としてはわりと文句なしの好盤と思う。コゾフの死後、残されたメンバー達はジェフ・ホワイトホーン(ex.イフ,etc)を加えてクロウラーを結成。レパートリーのレーベル・カタログ小冊子入。
輸入盤
(Blues&Swamp/Blues,Soul,Funk / Jewel-case CD(1993) / Repertoire Records/German)