(中古/USED CD):05年の日本ストレンジ・デイズ盤/国内盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A- (スリ傷少、再生に影響なし)
バート・ヤンシュはグラスゴー出身のシンガー・ソング・ライター(SSW)兼ギタリストで、何よりペンタングルでの活動で知られていると思うが、ペンタングル結成以前からすでにソリストとして活動していて、その後も11年に他界するまでソロや幅広いセッション活動を続けたビッグ・ネーム。デイヴィー・グレアムを師匠と仰ぎ、自身はジミー・ペイジやディック・ゴーハンを始めとして多くのギタリスト達からリスペクトを受けた、アコースティック・ギターの名手。本作は、73年にUKリプリーズからリリースされたソロ名義セヴンス・アルバムで、紙ジャケ仕様、05年新規リマスター盤、オリジナル・リリック・インサート入、ライナーはコリン・ハーパー。メンバーは、アコギ&ボーカルのヤンシュを軸に、トニー・ヴィスコンティとメアリー・ヴィスコンティ(ホプキン)夫妻、ペンタングルの僚友ダニー・トンプソン(プロデュース兼任)、フェアポート・コンヴェンションのデイヴ・マタックス、アイソトープやマイク・ウエストブルック・バンドのゲイリー・ボイル等々が曲によって適時参加。前半がアコギ、後半がエレキ・ギターも交えたフォーク・ロックといった趣の構成で、ヤンシュの諸作品の中ではバンド・スタイルとしての完成度は一番かも知れない。1,2,7,8曲目がトラッド、他はヤンシュやマッコールのオリジナル・チューンだが、まず何よりもヴィスコンティがアレンジした1,3,5曲目辺りが絶品というか、この儚いガラス細工のような美しさは楽曲の郷愁感を見事に引き立てていて、ともかくも非常に心地好い。シブい味わいの2曲目、ほとんどジャッキー・マクシーに聴こえるメアリーのボーカルが入る6曲目、哀愁のフィドルが入る7曲目辺りはペンタングル的で、ボイルがエレキを弾きまくる9曲目もカッコよく、わりと文句なしの好盤と思う。余談だが、1曲目はローレン・オーエルバッハ、8曲目はスティーライ・スパンも取り上げていた。
国内盤/国内プレス(Japanese-pressing CD)
(Trad&Folk/British Trad,Blues / Paper-Sleeve CD(2005 Re-master) / Strange Days Records/Japan)