(中古/USED CD):99年のイタリア・ヴィニール・マジック2000盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
アラン・ソレンティはナポリ出身のカンタウトーレ(シンガー・ソング・ライター)で、異様な夢遊病的路線のサードまでと、洗練されたAOR路線に豹変したフォース以降に大別されるが、少なくともサードまでの浮世離れしたサウンドは、ともかくも強烈なインパクトを放つ孤高の存在。本作は、73年にイタリアEMIハーヴェストからリリースされたセカンド・アルバムで、75年のプロモ・オンリー・アルバム未収シングル両面2曲をボーナス収録。メンバーは、ボーカル、アコースティック・ギター、シンセのアランを核に、前作からのトニー・エスポジトの他、トニ・マルクス、ロン・マシエンソン、マリオ・ダモーラ、カーブド・エアのフランシス・モンクマン、ヴァン・ダー・グラーフ・ジェネレーターのデヴィッド・ジャクソン等々が曲によって適時参加、プロデュースも前作と同じコルラド・バッケーリ、ロンドン録音。概ね前作の延長線上にある、無限に突き抜けていくような拡がりと粘っこさが同居するアランの狂気ボーカルと、それに絡み付くようにバックが一体となって上昇していく、プカプカしたサイケ・フォーク・プログレを展開。この人の醸し出す浮遊感はかなり独特で、特に旧LPのB面全てを使った20分を超えるタイトル曲の狂気は、哭きながら壊れていき、そしてどんどん軽くなって浮かんでいくような感覚があって、非常に圧巻で素晴らしい。うっすらと地中海音楽色も見え隠れする、妖しくて哀しいサウンドの幽玄さは、ナポリによく降るという天気雨をイメージさせられる印象。前作と双璧をなす、ともかくも浮世離れした好盤と思う。カッコよし!。
輸入盤
(Progressive/Psyche,Acid Folk,SSW / Jewel-case CD(1999) / VM 2000/Italy)