(中古/USED CD):14年のオランダ・グラナディッラ・ミュージック盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
アカ(アポティク・カリ・アシン)はインドネシアのスラバヤ出身のグループで、ユーコック・ハラハップとソエナタ・タンジュンが中心となって67年に結成された。バンド名のアポティク・カリ・アシンは、ハラハップの父親が経営するドラッグストアの名前らしい。本作は、70年にインドネシアのインドラ・レコードからリリースされたファースト・アルバムで、おそらく初CD化盤。メンバーは、ユーコック・ハラハップ、ソエナタ・タンジュン、アーサー・アネス、シェク・アビディンの4人編成。ブルースを基調としたサイケ的マナーの強いハード・ロックを展開していて、ストレートにラウドなハード・ロック調から、日本のGSにも通じるポップ・サイケ調、ソウルフルなバーダード調、ヴァイオリンがヨレまくるプログレ調まで、サイケで括ったこのゴタ混ぜ感は、例えばフィリピンのファン・デ・ラ・クルス辺りにも通じる印象。随所にファルセットの叫び声が入るボーカル(英語/スラバヤ語半々)、下品なファズ・ギター、チープでギラギラのオルガンを中心に、リズム隊のヘヴィネスも十分で、演奏はラウドだが破綻なく上手い。特に1,6,8曲目辺りの疾走ハードネスは素直にカッコよく、3,5曲目辺りのGS調もB級感満点で、いわゆる『辺境的』テイストも含めサイケ&ハード愛好家ならまずもって楽しめるのでは。オリジナルLPは、一部のマニアにはよく知られたコレクターズ・アイテムだが、プレミアム云々抜きにしてもB級サイケ&ハードとして申し分のない好盤と思う。カッコよし!。EUプレス盤
輸入盤
(Psyche/Blues,Hard,Progressive / Jewel-case CD(2014) / Granadilla Music/Holland,EU)