(中古/USED CD):98年のUKコロムビア/ソニー盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A- (黄バミ感&プラケ爪跡少,Rewindシール下プラケ割4cm) / DISC=A (スリ傷微少、再生に影響なし)
アン・ブリッグスはノッティンガムシャーのビーストン出身の女性トラディシャンまたはシンガー・ソング・ライター(SSW)で、幼くして母を失い父は傷痍軍人となり、叔母夫婦に育てられた。59年(15歳)に友人とエジンバラに自転車旅行にいった際にアーチー・フィッシャーと出会い、フィッシャーにスコットランドのトラッドの手解きを受けるとともにバート・ヤンシュを紹介される。以降はヤンシュとも親交を続けながら作曲とライヴ活動を行い、エヴァン・マッコールとA.L.ロイドの目に止まってデビューへと至った。本作は、71年にUKソニーからリリースされたセカンド・アルバムで、リワインド・シリーズ、SBM(スーパー・ビット・マッピング)盤。全曲アンの語るようなボーカルとギターやブズーキ、バンジョーによる弾語りまたはインストで、プロデュースはコリン・コールドウェル。10曲目のトラッド・チューン以外は、彼女のオリジナル、ラル・ウォーターソン、スティーヴ・アシュリー、ヘンリー・マッカロク等のカヴァーで構成されていて、前作までのトラッド中心の内容とは少し趣を異にするが、全編に渡ってトラッド然とした枯れた味わいが担保された淡々としたサウンドを展開。独特のヨレとクセのあるシンギング、ほのかにブルージーな楽曲とちょっとアンニュイな雰囲気、淡々とした前に出ないけだるさは、例えばカレン・ダルトン辺りにも通じる印象だが、牧歌的でプカプカしたブリティッシュ的薄曇り感や小春日和感が、何とも心地好くて聴きやすい。トラッド・マナーの強い木漏れ日ブリティッシュ・フォーク系の好盤と思う。
輸入盤
(Folk&Folk Rock/British Trad,SSW / Jewel-case CD(1998 SBM) / Columbia/UK)