(中古/USED CD):94年のフランス・スパラックス・ミュージック盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A / DISC=A
アンジュは、フランス東部のベルフォール出身のグループで、クリスチャンとフランシスのデカン兄弟が中心となって69年に結成されている。70年にシングル・デビュー、72年にファースト・アルバムをリリース後、数多のメンバー変遷を経ながら現在も現役で活動を続けるフレンチ・プログレのビッグ・ネームで、日本での知名度も高いと思う。本作は、78年にフランスRCAからリリースされた発掘ライヴ・アルバムで、70年1月(4〜9曲目)と71年3月(1〜3,10曲目)のファースト以前の2つのライヴ音源がコンパイルされていて、オリジナルLPは2枚組だったので2in1CDとなる。メンバーは、70年がクリスチャン・デカン、フランシス・デカン、ジャン・ミシェル・ブレゾワール、ジャン・クロード・リオ、パトリク・カシャニアン、ジェラード・イェリシュの6人編成、71年はクロード・リオとカシャニアンが抜けて、ダニエル・アースが加わった5人編成。70年は、クリスチャンがザ・フーの「トミー」に触発されて作ったとされるロック・オペラ、「La Fantastique Epopee Du General Machin(9曲目は70年シングルB面としてリリース)」の一部で、初期ディープ・パープルやヴァニラ・ファッジ、アイアン・バタフライ方面のオルガン・アート・ロック色とハード色が交叉。71年はファーストの制作直前の頃で、おそらく3曲目は「ビアフラ 80」の原曲。音質はブートレグよりは少しマシ程度だが、特に70年のほうはアンジュ的サウンドが確立されていない『誕生前夜』のマテリアルで、それなりにアンジュっぽさの萌芽が感じられる71年も含め、けっこう面白くて楽しめる。
輸入盤
(Progressive/Psyche,Art Rock,Hard / Jewel-case CD(1994) / Spalax Music/France)