(中古/USED CD):03年のUK・ReRメガコープ盤/輸入盤・廃盤
(状態/CONDITION):SLEEVE=A-- (ヨレ&クタビレ有) / DISC=A- (スリ傷有、再生に影響なし)
アート・ベアーズは、元ヘンリー・カウのフレッド・フリス、クリス・カトラー、ダグマー・クラウゼ(ex,スラップ・ハッピー)の3人が、78年に新たに結成したグループ。本作は、81年にReR/レコメンデッド・レコードからリリースされたサード・アルバムで、03年新規リマスター盤、デジパック仕様。メンバーは、ギター,ヴァイオリン、キーボード、ヴィオラ、ベースのフリス、ドラム、エレ・ドラム、パーカスのカトラー、ボーカルのクラウゼのトリオ編成。基本的には、前2作と何ら変わることのない暗黒チェンバー・ロック路線なのだが、意外にも洗練されたというか、中世的暗黒感、呪術感、張りつめる緊張感はほぼそのままに、よりシンプルにスッキリさせるという離れ業をやっていて、非常に面白い。このカオティックさを損なわないスリム化は、フリスの視点から見ればトム・コラとのスケルトン・クルーに繋がって行くのかも知れず、カトラーとしてはリンゼイ・クーパーとのニュース・フロム・ザ・バベルへの発展かも知れない。ダグマーの狂気と美しさが同居するボーカルは、相変わらず文句なしに素晴らしく、フリスの哀しい音色のギターとの相性抜群で、カウ時代からほとんど使わなかったメロトロンの導入も新鮮。生身を感じさせる存在のリアリティが核にあって、その意味では灰野敬二、友川かずき、遠藤賢司辺りにも近似する存在感と云える感じ。本作後グループは解散、フリスはマサカー、スケルトン・クルー等を結成、カトラーはニューズ・フロム・ザ・バベルへ。ダグマーはソロ活動を経て再編スラップ・ハッピーへ。素晴らしい!。USAプレス盤
輸入盤
(Psyche/Chamber,Experimental,Progressive / Digi-Pack CD(2003 Re-master) / ReR/UK,USA)